看護師16年目、訪問看護師になり5年目。
もともとは循環器メインで、急性期で働いていたことが多く、自分はそっちが合ってるのかなと思っていました、でも今は訪問看護の方があってる気がします。

基本、病棟での勤務は業務に追われることが多いです。
「治療」という点を中心に様々な業務があるため、個別性を考えたり、患者の気持ちになって、ということは考えつつも、やっぱり「疾患」がメインになってしまう。もちろん、そのために病院があり、そこで行われる医療があります。

20代は自分はそういった環境で看護の基礎作りと経験を積ませてもらって、30歳を節目に環境を変え、在宅寄りの仕事を経験し、訪問看護をしてみることにしました。

以前、
病院で働いている時、入退院を繰り返す患者がいました。
その方は、元々持っている疾患から心機能が低く、内服で心不全症状をコントロールしていました。
もちろん入院し、加療することで、症状は落ち着き内服のみで退院、その後も外来通院しているけど、度々戻ってきてしまいます。

ベースの疾患の進行度もありますが、そこまで悪くなってないのに、なぜ?
病院時代にふと思ったことがありました。

病院で働いていると、

「在宅」の部分は空白で、関わることが出来ない部分

でした。

今はそこの部分ははっきり分かります。
病院とは少し違う視点、

「予防」「早期発見/対応」「病状のコントロール」

言葉は同じでも、中身が違います。

・病院では「家に帰れる状態に戻す」

・在宅では「家で過ごせる時間を長くする」

この考え方とアプローチは結構違うのかなぁと思います。
もちろんケースバイケースですが、大半の方が病院のベッドで過ごすより、馴れ親しんだ家を望んでいます。
また、このコロナ禍で病院にいては家族と会えない(面会制限)ということが本人、家族にとって、かなりのストレスになっています。お互いに最期の期間を一緒に過ごすことができなっかた、というケースも多いです。

今、そのような方々の、
「家での生活環境を整え、看護、介護面でのフォローを行うこと」や、もちろん「元気な方に対しての予防的な関わり」の重要性や仕事としてのやりがいを多く感じることができており、この環境が合っているのかなと感じて仕事をしています。

投稿者

すー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)